OpenCVを使った画像処理#01

OpenCVをVisualStudioで使うために

OpenCVのダウンロード

まず、こちらのサイト(https://opencv.org/releases/)より、動作環境に合わせたリリースをインストールしてください。インストールしたファイルを実行すると、opencvディレクトリの展開先を選ぶメニューが表示されます。こちらはお好みの場所を指定してもらって結構です。

環境変数

次に、環境変数を通す作業を行います。「システムのプロパティ > 詳細設定 > 環境変数」よりシステムの環境変数の欄にある「Path」に先ほどダウンロードしたopenCVディレクトリの「opencv\build\x64\vc??\bin」を追加します。これにより、使用しているOS(今回はWindowsを想定)でopencvの変数を認識することができるようになります。

VisualStudioでの設定

次に統合開発環境であるMicrosoftVisualStudioのインストーラをこちら(https://visualstudio.microsoft.com/ja/free-developer-offers/)から入手し実行します。
少し進むとインストールする項目を選択できるようになるので、「C++によるデスクトップ開発」にチェックを入れてインストールしてください。


これらの作業が終わったらVisualStudioを起動し、プロジェクトの作成を行います。「新しいプロジェクトの作成 > C++のコンソールアプリ」を選択し、プロジェクトファイルを作成。
エディタが表示されたら、上部のリボンより、「Debug > C/C++ > property > General > Additional Include Directory」より、「opencv\build\include」を追加します。
続いて、「Debug > C/C++ > property > Linker > Additional Library Directory」より、「opencv\build\x64\vc**\lib」を追加します。
これで実行環境の設定は完了しました。

まずは画像を表示させてみる

画像処理の入門として以下の画像表示コードを実行してみましょう。


#include <iostream>
#include <opencv2/opencv.hpp>

# ifdef _DEBUG
# pragma comment(lib, "opencv_world490d.lib") // 490の部分は自分のlibファイルに応じて変更する
# else
# pragma comment(lib, "opencv_world490.lib")
# endif

int main()
{
	// 表示するときのウィンドウ名
	const char* windowName = "image";

	cv::Mat img = cv::imread("C:\\Users\\user\\Pictures\\***.jpg"); //お好みの画像へのパスを入力
	cv::imshow(windowName, img);

	cv::waitKey(0);

	return 0;
}

$ ~~~~

選択した画像が表示されるかと思います。